2002年 2月28日
栄養満点「おから」~乾燥させて食材に~
当社では2001年12月、阿南食品工場に「おから乾燥システム」を導入しました。良質なタンパク質や食物繊維など有用な成分を多く含むなど、栄養価は高いが腐敗しやすい「おから」を乾燥させ、食品材料用として商品化しました。
乾燥システムは、「おから」をパイプラインで乾燥機に送り、300度の熱風を5秒程度あてて粉状に乾燥させます。乾燥により重さは5分の1に減少し、夏場であれば3時間で腐ってしまう「おから」も90日ほど保存が可能になります。また乾燥時間を短くし、「おから」への熱影響を最小限に抑えることで、「おから」の持つ栄養成分を損ないにくくしたことも大きな特徴です。
同工場では多い日には十数トンの「おから」ができ、これまでは県内の畜産農家に家畜のえさとして無料提供したり、半分近くは産業廃棄物として処分していました。今回導入の設備により、同工場から出る「おから」の6割程度を有用資源化していく予定で、2002年2月からは食材用としての出荷が始まっています。今後は菓子などの食材用として提供していくほか、自社商品の原料としても研究を進め、様々な形で皆さんの食卓に届けていければと考えています。ご期待下さい。