四国化工機株式会社は、3月18日、財団法人機械振興協会(豊田章一郎会長)から「中堅・中小企業新機械開発賞」を受賞しました。
対象となったのは「紙容器成型液体充填機UPN-SE160の開発」です。授賞式は18日17時から東京港区芝公園の機械振興会館で行われ、植田社長と、開発担当者を代表して設計技術者2名(設計2課長藤川康次さん、研究開発課係長近藤雅勝さん)が式典に出席しました。
同賞は、機械工業技術の進歩向上に著しく貢献した中堅・中小企業およびその技術開発担当者を表彰する制度で、通産省並びに中小企業庁の後援のもとに1995年度から実施されています。今回は、全国の自治体、業界団体、公立の研究機関などから推薦を受けた43社から9社が選ばれました。
UPN-SE160は、1リットルゲーブルトップ(屋根型)カートンで時間当たり16,000本の処理能力を持つ紙容器成型液体充填機で、従来の高速機(12,000本/時)から33%と大幅に能力を向上させた世界最高速充填機です。単に高速化を図っただけでなく、製品品質の向上を図るためエクステンド仕様(E仕様:Extended Shelf Life棚寿命の延長を図るための特別仕様)となっており、外気の遮断と、汚染源となりやすい充填機内部の結露対策は万全です。当然ながらHACCP完全対応のモデルです。あわせて、省力化の要請に応えるために、製品切替や機械洗浄も完全自動化を図っています。今回の開発の背景には、乳製品自由化による牛乳工場集約化の動きと、HACCP方式による品質管理強化を乳業界が求めていることがあります。 四国化工機では、ゲーブルトップタイプの高速紙容器充填機における国内標準モデルとして、国内だけでなく欧米市場へも積極的に売り込みを図っていく予定です。