淡路食品工場では、株式会社ヤクルト本社から受託生産中の茶系飲料が順調に生産を伸ばしています。
受託生産商品は、ヤクルト本社が独自に開発し、特定保健用食品の許可を受けている「蕃爽麗茶」(バンソウレイチャ)のレンガ型紙パックタイプ(200ml)。同商品は成分のグァバ葉ポリフェノールの働きで糖の吸収を穏やかにするため、血糖値が気になる人に適した飲料で、近年の茶系飲料ブームの中で、健康志向を背景に付加価値を高めた商品です。
生産においては、自社製の無菌紙容器充填機(UP-FUJI-MA80,能力:8,000パック/時)1ラインを設置し、4月末から試験生産開始、7月2日からはフル生産に入っています。
同工場は2000年10月にネスレ日本から買収したばかりで、これまでは買収契約と同時に締結したネスレ製品の受託生産だけを行っていました。ヤクルト製品としては、今回受託した蕃爽麗茶の他に、1992年より阿南食品工場において豆乳飲料などを生産しており、それらに続く製品供給になります。
当社では、機械事業、包装資材事業、食品事業の3つの事業が互いに補完しあいながら、相乗効果を発揮することによるシステム経営を進めていますが、淡路食品工場を自社の「アセプティック(無菌)充填システム」のデモンストレーション工場と位置付け、自ら食品工場を運営することで、当社が持つ液体充填包装システムのハード・ソフト面のさらなる検証・開発につなげていきたいと考えています。