当社は、飲料用として、PET(ポリエチレンテレフタレート)を使用したカップ型容器『PETカップ』を開発しました。乳飲料にも適合するよう、厚生労働省から承認を得ることにより、日本で初めてPET容器入り乳飲料の販売が可能になりました。
牛乳・乳飲料については『乳等省令』によって使用できる包材の材質が定められており、PET容器は使用できませんでした。このため当社は、厚生労働省から『PETカップ』の乳飲料への使用認可を得るため例外承認申請を行い、2001年7月に乳飲料への使用を承認されました。
『PETカップ』は、"カップ飲料の差異化"の点で、市場に一石を投じたと言えます。従来のカップ飲料は中身が見えず、差異化を図るには容器外観デザインによるしかありませんでした。しかし、『PETカップ』は透明性に秀でているため中身が見える特徴があり、製品本来の持っている｢新鮮さ｣や「鮮度感」を前面に押し出すことができます。
コーヒー飲料(乳飲料)2種と果汁飲料、果実・野菜ミックス飲料の合計4種をラインナップし、8月7日から関東地区のセブンイレブン各店で発売されています。
当社(容器供給者)が企画したオリジナル容器を使用し、ブランドオーナー・乳業メーカー数社(飲料製造者)で製造した飲料をCVS(流通)から新規性のあるオリジナル商品として販売するという、容器メーカー、ブランドオーナー、乳業メーカー、CVSによる共同の取り組みの中から生まれた、新しいシステム商品です。2000年4月に発売した『アクティブカップ』に続く第二弾のシステム商品となります。
製造にはもちろん当社製の充填機が使用されています。包材に最も適した機械、機械に最も適した包材、これら双方を提供できるのも、機械事業と包装システム事業を併せ持つ四国化工機だからこそなのです。
当社は、今後も『アクティブカップ』、『PETカップ』に続くオリジナル商品を企画・提案することにより、乳業・飲料メーカーと市場を容器でつなげる包装システムメーカーとして、機械と包材のシステムを積極的に提案してまいります。