当社は、韓国への充填包装機の納入実績を順調に伸ばしています。
1974年、韓国市場向けに充填機輸出を開始して以降、輸入先多辺化品目制度による日本製充填包装機の輸入禁止措置が1987年に発動されるまでの間、当社はデザート充填機及び紙容器充填機を合わせて60台以上を韓国へ輸出していましたが、禁輸措置以降は欧米の充填機メーカーが市場を独占してきました。
近年、要冷蔵環境下での賞味期限延長を実現する「ESL化」のニーズや、高能力化ニーズが顕在化しつつあった中で、1999年の輸入解禁とともに当社は、日本市場で培った豊富なノウハウをベースに紙容器充填機市場への再参入を果たし、また2003年12月には高能力のカップ飲料用無菌充填機を納入して、無菌充填機の分野でも高い評価を得ました。
韓国では2002年のPL法施行などにより、安全・衛生面に対する意識の高まりが予測されます。また、プリン、ゼリーなど冷蔵デザート食品を食べる習慣が現在なく、ヨーグルトの市場規模もまだ小さなものです。今後、日本市場と同様の食習慣へ変化するとすれば、高性能・高機能の充填機に対する潜在需要は高いと思われます。
当社では、これらに対し消費市場までを見据えた積極的な先行提案を行うことで、充填機シェア50%以上の獲得とともに「SHIKOKU」ブランドの確立を目指します。