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2009年 10月14日

椿本チエインと共同開発 高速垂直搬送機「SKY ZiP(スカイジップ)」を開発

当社は、株式会社椿本チエイン(大阪市北区;社長 長勇)と共同で、2本のチェーンがジッパーのように噛みあう「ジップチェーン」採用の高速垂直搬送機を開発しました。「SKY ZiP(スカイジップ)」(当社)/「つばきジップレータ」(椿本チエイン)の商品名で、10月15日より販売を開始いたします。
当製品はコンパクトで高精度、サニタリー性に優れ、様々な搬送形態に対応できるため、充填ラインのレイアウトも手掛ける当社エンジニアリング部門では、お客様へより効率的なラインの提案が可能となります。

◇名称:SKY ZiP(スカイジップ)
◇搬送物サイズ:300×300×400mm~700×700×400mmの8サイズに対応(50kgまでの中軽量物)
◇開発経緯:各種生産ラインでは、天井ラインへの移載や作業動線確保のために、搬送ラインに垂直搬送部を組み込んで立体的なラインを構成していますが、エンドレスチェーンを使って荷受台を昇降する方式が主で、コンパクト化、停止精度向上や多点停止、メンテナンス性向上が課題となっていました。
 当社の食品業界向け自動化装置技術と、椿本チエインが垂直搬送機用に開発したジップチェーンユニットによる高速昇降技術を融合することにより、高速昇降、省スペース、メンテナンス性向上、サニタリー性向上を実現し、様々なラインレイアウトに対応可能となりました。
◇特徴
・コンパクト/同等品との比較で約1/3~2/3の省スペース化
 ジップチェーン構造の採用により、従来の荷受台側面のチェーンユニットが不要。
・高速昇降と高精度運転/搬送速度最大100m/分
 荷受台昇降は、ジップチェーンが直接押し上げる方式とすることで、安定した高速昇降と高精度運転(高い繰り返し位置決め精度)を実現。
・イージーメンテナンス/チェーンの伸びによる調整、チェーン交換等の保守作業が大幅に削減。チェーンの露出が少ない構造のためケース内の清掃も容易。
・高サニタリー性/駆動ユニットを装置下部に内蔵することで、ケース内をクリーンな環境に保持。また、フレーム等にはアルミやステンレスを採用し、より衛生な環境を追及される食品関連のラインにも適しています。
・フレキシブル/荷受台の停止位置決め精度が高いため、ケーサーなど前後工程との乗り継ぎもスムーズ。また、設置場所に応じて多様なレイアウトに対応。(下記搬送仕様参照)
◇搬送形式:様々な搬送形式に対応可能(停止位置設定含む)
◇価格:標準機種(500mm×500mm×400mmの搬送物に対応) 400万円(税込み)

今後は、当社、椿本チエインそれぞれの販売ルートにて販売開始し、当社は乳業界、飲料業界を中心に販促を進めます。また、1階から2階への移載などにも対応できる昇降ストローク(3000mm)タイプの開発も予定しています。

【ジップチェーンとは? 】
2本のチェーンがジッパー(=チャック)のように噛み合って、1本の強固な柱状になる特殊なチェーン。
ジップチェーンはユニット内に渦巻状に収納されるため、機器のコンパクト化が可能。
※ジップチェーンは (株)椿本チエインより特許出願中

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