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2024年 5月29日

東洋科学が紙容器の製造事業に新規参入

東洋科学が紙容器の製造事業に新規参入
~ プラスチック容器に加えて紙容器も製造する総合食品容器メーカーに ~

このたび、四国化工機のグループ会社である東洋科学株式会社(本社:茨城県古河市、代表取締役社長:植田滋、以下「東洋科学」とします)は、これまでのプラスチック容器の製造事業に加えて、紙容器の製造事業に新規参入いたしました。2024年4月から紙容器の製造を開始し、現在は安定稼働に至っております。

成型機写真.jpeg

紙容器成型機(東洋科学本社工場)

◆東洋科学について
東洋科学は、2016年12月に機械事業、包装資材事業、食品事業を展開する四国化工機株式会社(本社:徳島県板野郡北島町、代表取締役社長:植田滋、以下「四国化工機」とします)のグループ会社となり、包装資材事業におけるプラスチック容器の製造を担ってきました。これまでは、主にプラスチック製の飲料カップやマーガリン容器を製造してきましたが、2022年6月には、これまで他社に製造を委託していた四国化工機のオリジナル包装資材「エクスキャップ」の製造も始めるなど、収益力の強化に取り組んでいます。なお、四国化工機グループの包装資材事業では、製造子会社として、東洋科学のほかに、紙容器を製造する四国パック株式会社(本社:静岡県富士市、代表取締役社長:植田滋、以下「四国パック」とします)も有しています。

◆新規参入の背景
近年、海洋プラスチック問題を背景に脱プラスチックの動きが加速し、各企業ともプラスチックの使用量を削減した環境にやさしい容器の開発に取り組んでいます。東洋科学もこの流れに対応するべく、一部商品でバイオマスプラスチックの有効活用を開始すると共に、新たに紙容器の製造を始めることになりました。これまでに東洋科学が有していたのはプラスチック容器の製造技術のみであったため、紙容器製造事業への参入はハードルが高いことでしたが、グループ内に紙容器の製造技術を有する四国パックの存在が参入の強い後押しになりました。

◆東洋科学の紙容器製造事業の概要
このたび東洋科学で新たに設ける紙容器の製造ラインは、3ラインです。昨年10月から3ラインの立ち上げ作業を開始し、12月中に3ラインすべての立ち上げが完了しました。東洋科学における紙容器の製造能力は月900万個であり、現在のところ、まずは2ラインが稼働し、ヨーグルト用の紙容器を製造しています。3ラインの立ち上げに際しては、グループ会社の四国パックが機械の調整やトラブル時の対応など、様々なアドバイスをしながら、全面的に支援したことに加え、東洋科学自信も、設備の管理やメンテナンス、容器の検査など、プラスチック容器の製造を通して培ったノウハウを紙容器の製造に活かすことで、作業をスムーズに進められました。将来的には、東洋科学の紙容器製造事業を強化するためにも、四国化工機で新たに開発した紙容器成型機「PF-18」の導入も視野に入れています。また、「PF-18」および「漏れない紙容器の成型技術」を海外へ展開するにあたって、四国パックと共に、東洋科学も寄与できるようにしてまいります。

容器写真.jpeg東洋科学で成型した紙容器

今後は、本社工場内にプラスチック容器の製造ラインと、紙容器の製造ラインがあるというメリットを活かして、幅広い食品容器に対応可能な総合食品容器メーカーを目指すと共に、四国化工機グループの総合力を発揮しながら、競合他社との差別化を図ってまいります。

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